ウォバッシュ

20世紀初頭からワークアイテムとして知られるウォバッシュ。ウォバッシュは「抜染法」と呼ばれる手間のかかる工程で、インディゴ生地から色を抜いて染めていました。インディゴブルーに白いドットのストライプが美しく、一説にはアメリカ・インディアナ州のウォバッシュ川の流れをイメージして作られたとも言われています。ウォバッシュストライプと呼ばれる生地は、今は存在しないシュタイフェルが最初に開発したと言われています。しかし大量生産には向かず、1970年代以降は姿を消す幻の生地として有名です。そのため、ヴィンテージのウォバッシュストライプを使用したシャツ、ボトムス、カバーオールなどは高値で取引されています。
人気の秘密は抜染方法による一点一点のドットの微妙な違いと、インディゴブルーで染めているため、ジーンズ同様の経年変化や色落ちを楽しむことができる点にあります。美しいストライプにウォバッシュストライプの素朴な風合いも魅力のひとつ。現在、多くのジーンズメーカーがWabash Stripe製品を開発しています。
最近のレプリカメーカー(リアルマッコイの東洋エンタープライズのSUGAR CANEなど)は完成度が高くリプロダクトされているので、購入自体は難しくありません。ファストファッションなどのブランドで購入するのは難しいです。ウォバッシュ自体を作るのに手間がかかるため、再現するのにお金がかかるなどの理由で姿を消してしまった生地です。そのため、低価格で高コストを実現するのは難しいと思います。
しかし、このブランド(スタイレトロ)は海外に工場を作ることでコストダウンに成功。現在、お客様は同じ高品質の WABASH 生地製品をより少ない費用で購入することができます。